納豆菌の驚くべき整腸作用と乳酸菌との相乗効果とは?

日本の伝統食である納豆は、300年以上も前から健康に役立てられてきました。まさに日本の発酵食品の代名詞といえるでしょう。

1695年に刊行された「本朝食鑑」という本では、納豆について、「腹中をととのえて食を進め、毒を制す」という記述があります。300年以上前の日本人も、納豆の整腸作用を認めていたとは驚きですね。

そんな歴史ある納豆ですが、健康効果の高さから世界中で注目を集めつつあります。

納豆菌は単体でも血液中の血栓を溶かすなどの健康効果が認められるほか、乳酸菌と一緒に摂取することで非常に高い整腸作用を発揮してくれるのです。

今回の記事では、納豆菌の特徴や効能、乳酸菌との相乗効果についてお話しします。

   

納豆菌の特徴と効果は?

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納豆菌は藁に住む細菌で、納豆を作るのに必要不可欠な存在です。

蒸した大豆を藁で包んで発酵させ、藁に付いている納豆菌がこの大豆に移り増殖することで納豆が出来上がるのです。  

 

発酵の過程でナットウキナーゼ、ビタミンB群、ビタミンK2を生成

  納豆菌によって大豆が発生する過程で、ナットウキナーゼやビタミンB群、ビタミンK2が生成されます。

以下にも記述しますが、ナットウキナーゼには血液中の血栓を溶かす効果があります。

また、ビタミンB群はエネルギー供給や老廃物の代謝などの働きをし、ビタミンK2は骨を形成するタンパク質を活性化させ、骨折や骨粗鬆症を防ぐ働きをします。

このように、納豆菌は発酵の過程で健康面に嬉しい成分を作り出してくれるのです。  

 

ナットウキナーゼが血液中の血栓を溶かす

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ナットウキナーゼは、タンパク質分解酵素として知られています。

この成分は、血栓を溶かす効果があり、「脳梗塞」や「動脈硬化」などの生活習慣病を効果的に予防してくれます。

ちなみに、血栓は夜に出来やすいため、夕食に納豆を食べれば寝ている間にナットウキナーゼが血流を良くし、予防効果が高まります。  

 

ビタミンB群が美肌をつくる

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老廃物を代謝する働きを持つビタミンB群は、美肌作りに重要な役割を果たします。

ビタミンB群が肌の代謝を助けることで、肌のターンオーバー周期も整い、美しい肌を保てるのです。  

 

ビタミンK2が骨折・骨粗鬆症を予防

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ビタミンK2は、骨を形成するたんぱく質の働きを活性化させ、骨折や骨粗鬆症を効果的に予防します。 このビタミンK2が骨粗鬆症の治療薬として用いられていることからも、その有用性が伺えます。  

 

納豆菌は胃酸に強く、高い整腸作用を持つ

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納豆菌は非常に胃酸に強い性質を持っているため、胃酸で死滅することなく大腸まで届きます。

腸内に届いた納豆菌は、乳酸菌のエサになったり腸内細菌の活動をサポートしたりして、腸内環境を整えてくれます。

腸内環境が整うことで、便秘の改善のみならず、免疫力アップ・美肌効果・ウツ予防といった健康にも美容にもココロにも嬉しい効果を得ることができます。

 

gurutontantan.hatenablog.com

 

 

納豆菌の弱点:熱に弱い

  胃酸にも強い納豆菌ですが、弱点は熱に弱い、ということです。 加熱調理するとナットウキナーゼが破壊されてしまう場合があるので、加熱しないで食べるのがおすすめです。    

 

納豆菌と乳酸菌の相乗効果

  納豆菌と乳酸菌は、どちらも腸内環境を整える働きがあります。 実はこの両者、同時に摂取することでとんでもない相乗効果を発揮してくれるのです。  

納豆菌によって乳酸菌が10倍になる?!

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実際の実験結果で、納豆菌と共生させた乳酸菌は、通常の10倍に増えたということが報告されています。

この実験では、乳酸菌を単独培養した時には10倍程度しか増えなかったが、乳酸菌と納豆菌を混合培養させたところ、100倍程度に増殖したという結果になったそうです。

納豆菌は、乳酸菌の増殖を非常に助けてくれるのですね。 乳酸菌は善玉菌ですから、納豆菌を取ることで腸内の善玉菌がかなり効率よく増えてくれる、というわけです。

善玉菌が効率よく増殖すれば、腸内環境の改善に高い効果が見込めます。  

 

納豆菌と乳酸菌の同時摂取がおすすめ

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納豆菌は乳酸菌を効果的に増やして、相乗効果で非常に高い整腸作用を発揮します。 ですから、納豆菌と乳酸菌はなるべく同じようなタイミングで摂るのが望ましいのです。

乳酸菌が含まれる食べ物としては、チーズ・味噌・キムチ・醤油などの発酵食品が挙げられます。1度の食事に、これらの発酵食品と納豆を組み合わせるとよいでしょう。

和食の朝食にして味噌汁と納豆をとったり、納豆にキムチを加えたりなどすると、1度の食事で納豆と乳酸菌を同時に摂取できますね。

他に手軽な方法として、食後に乳酸菌入りのサプリメントなどを摂取するのもおすすめです。毎日簡単に継続することができるので、食事にあまり気をつかえない場合などは非常に効果的でしょう。

 

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腸内環境を改善する食事については、以下の記事も参考にしてみてください。  

 

gurutontantan.hatenablog.com

 

 

 

まとめ

  今回は、納豆菌が持つ効能や乳酸菌との相乗効果についてお話ししました。

納豆菌それ自体も、血栓の融解や美肌効果、骨粗鬆症予防といった様々な健康効果を持っています。また、同時に摂取することで乳酸菌を増やす働きも持っており、乳酸菌との相乗効果で非常に高い整腸作用を発揮します。

  1日の食事のうちどれか1食に、納豆と乳酸菌を含む食べ物を組み合わせてみてはいかがでしょうか。