乳酸菌で花粉症改善?!花粉症に効くおすすめ乳酸菌とその効果とは?
1月の終わりごろから5月のGW明けにかけて、多くの人々を悩ます症状が花粉症です。
最近マスクなしでは外出できない、という方も少なくないのではないでしょうか。 そんな毎年の花粉症シーズンに悩まされる方々に朗報です。
なんと、ヨーグルトなどに含まれる乳酸菌に、花粉症の症状を改善する効果が期待できるのです。 最近メディアでも取り上げられ、話題となりましたね。
今回の記事では、乳酸菌による花粉症改善方法や花粉症対策に有効な乳酸菌についてご紹介します。
花粉症の原因
花粉症はアレルギー症状の一つです。
アレルギー症状とは、私たちの体内に備わる免疫機能が、身の回りの体に害のないもの(花粉、ほこりなど)にまで過剰に働き、引き起こされる症状です。
1. 花粉に対するlgE抗体の蓄積
私たちの体には、免疫機能が備わっています。体にウイルスなどの敵が侵入した際、再び同じ敵がきたときに備えて抗体を作り出します。
この抗体が「lgE抗体」と呼ばれるものです。
免疫細胞が花粉を敵と勘違いすると、花粉に接触するたびに「lgE抗体」が作られて私たちの体内に蓄積されます。
そして蓄積された「lgE抗体」がある水準を超えてしまうと、花粉症として発症するのです。この水準には個人差があり、よく花粉症の発症がコップの水があふれる様子に例えられるのは、このためです。
2. 免疫細胞のバランスの崩れ
免疫細胞の「Th1細胞」と「Th2細胞」も、花粉症を発生させる原因の一つです。
免疫細胞には、アレルギー反応を促す「Th2細胞」と、アレルギー反応を抑える「Th1細胞」の2種類があります。
花粉症の人はこの「Th2細胞」が多くなっている状態なのです。免疫細胞「Th1細胞」と「Th2細胞」のバランスが乱れることによって、花粉症は発症してしまいます。
乳酸菌で花粉症を改善できる?
ではなぜ、乳酸菌には花粉症を改善する効果があるのでしょうか。 花粉症を改善する乳酸菌の働きを見てみましょう。
腸内環境を整える
乳酸菌には、腸内環境を改善させる効果があります。乳酸菌が腸内の善玉菌のエサとなり、善玉菌を増やして腸内環境を整えてくれるのです。
私たちの腸には、体全体の70%程もの免疫機能が集中しています。 そのため、腸内環境を整えることによって免疫機能が高まりアレルギーの花粉症状の緩和につながります。
乳酸菌で腸内環境を改善することで、免疫機能を正常に保ちアレルギー症状を抑える効果が期待できます。
免疫細胞のバランスを整える
花粉症の原因には、「lgE抗体」の蓄積や、アレルギー反応を起こす「Th2細胞」の増加が挙げられることを先ほどお話ししました。
乳酸菌には、この「lgE抗体」が作られるのを抑えたり、「Th2細胞」の働きを抑えたりする効果があります。 花粉症の原因である免疫細胞のバランスを整えることで、乳酸菌は花粉症の症状緩和に効果的に働きます。
花粉症の改善に効果的な乳酸菌は?
乳酸菌のすべてが花粉症に効果があるというわけではありません。 花粉症に効果的な乳酸菌の代表格をご紹介します。
フェカリス菌
加熱殺菌された状態でも高い効果を保つ新型乳酸菌。近年注目されている乳酸菌であり、花粉症の症状を和らげる効果があります。
フェカリス菌については、こちらの記事に詳しく書いてありますのでぜひ参考にしてみてください。
L-55乳酸菌、LGG乳酸菌
花粉症だけでなくアトピーの症状も和らげる効果があります。
L-92乳酸菌
アレルギーの原因となる「Th2細胞」を活性化する物質を抑え、花粉症改善に効果が期待できます。
KW乳酸菌
マウスによる実験において、免疫細胞のバランスが改善されたことが報告されています。 花粉症の症状改善に働きかけます。
以上が花粉症の症状改善に効果的とされる代表的な乳酸菌です。
これらが含まれるヨーグルトやサプリメントを継続的に摂取することで、花粉症の症状を緩和できる可能性があります。
まとめ
今回は、花粉症の症状を和らげる乳酸菌の働きと花粉症対策に有効な乳酸菌についてお話ししました。
乳酸菌を摂取することによって、腸内環境が改善し、免疫細胞のバランスも整うため花粉症の症状緩和が期待できます。
ただし、乳酸菌の花粉症対策の効果には個人差があります。全ての人に同じ乳酸菌で同じ効果が得られるわけではありません。 いろいろな種類の乳酸菌を試してみて、自分の体に合うものを見つけてみましょう。
また、この方法は即効性があるものではないので、一定期間摂取し続けて効果を試してみることをお勧めします。